"傘がない"

 

傘を無くした 雨は凌げないままだ

部屋を後にする もうどこにも行けるよ

 

それは誰かが 知りたくない話だった

耳を塞げば 楽になれる気がするよ

そこからはもう 誰もいない部屋だよ

自分がルールを決めていいなら 誰も踏み込ませないよ

 

静かに生きてみたいだけ

戻れないあの日には帰れないよ

「さよなら」しとく

白い空が雨を降らしている

傘の無い僕には凌げない

そうやって生きているよ

 

「迷っても良いよ」

「つまづいても良いよ」

そんな嘘みたいな言葉 信じてみたいよ